魔女とボク

第2話 作 結城
「さあ、着いたぞ。」

ボクの手を引っ張っていたスカハサさんが立ち止まった。扉を開いて中に入る。

「服を脱がないとな。ほら手を上げて・・・・・・。」

ボクの服を脱がし終えたスカハサさんは、自分の服を脱ぐ。

「あんまりじろじろ見ないでくれ。恥ずかしいではないか。」

「ご、ごめんなさい。」

あわてて後ろを向くボク。

シュル、シュ、パチン。

後ろで布の擦れ合う音を聞きながらなぜかボクはドキドキしてしまう。

「もういいぞ。では入るか。」

「は、はい。」

お風呂場に入ると、そこは広くて、床や浴槽が白っぽい石で出来ていた。

「わぁー広ーい。あっ、ライオンさんだ。」

見ると青色の石で出来たライオンさんの口から、お湯が流れいた。

「そんなに珍しいかなここは。」

「はい!凄く広いし、綺麗です!まるでお城にいるみたい。」

「そうか、それは良かった。さて、入ろうか。」

スカハサさんはボクの手を引いて、浴槽まで連れて行くと、器にお湯を入れてボクにかけてくれた。

チャポンッ

「ふぁー、気持ちいい。」

「そうだな。」

自分にもお湯をかけて入ってきたスカハサさんが相づちを打つ。

「でもこのお湯、なんか綺麗な色をしてますね。それにいい匂い。」

「薬湯だからな。心を落ち着かせ、疲れを癒やしてくれる。」

「へ〜そうなんだ。」

話しを聞きながらボクは浴槽の中を泳ぎ回る。

ぱしゃぱしゃぱしゃぱしゃ・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・ポヨン!

「あ・・・・・・」

夢中になって泳いでいたボクの頭が柔らかい感触にあたった。

「いきなり大胆だな。」

「ごっごご、ごめんなさい!」

柔らかい感触・・・・・スカハサさんの胸にうずくまっていた。すぐに頭を放して、ボクは謝った。

「んふっふっふっ、そうだな、私の体をキズモノにされてしまったからな。」

いたずらっぽい目でボクを見ながら、スカハサさんは下唇に人差し指を当てて考え中のポーズをとる。

「あう〜」

「そうだ!こうしよう。」

びくっ!!

「ミハエル、君は私の大事な体をキズモノにしてしまった。罰として・・・」

「ば、罰として?」

「私の体を洗ってもらう!!!」

「なーんだそれだけで良いんですか・・・・って、か、体を洗うんですか!?」

「そうだ。キズモノにされてしまった私の心を癒やすには、君に体を洗ってもらわなければならない!!」

「でも・・・・・女の人の体に触るなんて・・・・」

「ええい!一度触ったら二度触るのも三度触るのも同じだろう!さあっ、洗うのだ!!」

「わ、わかりました〜。」

浴槽を出て洗い場に着くと、スカハサさんはボクにタオルと石鹸を手渡し、背中を向ける。

「えーっと・・・し、失礼します。」

石鹸を泡立たせ、タオルを背中に乗せて柔らかく上下させる。

ごしごし、ごしごし・・・

「なかなか上手だな。」

「あ、ありがとうごさいます。」

恥ずかしさを必死で押さえて返事をする。

「じゃあ、次は前を頼む。」

「えっ・・・でもぉ・・・」

「た、の、む。」

「わかりましたぁ〜」

なるべく前を見ない様に注意しながら体を洗うボク。でも・・・

ふに、ふに、ぽよん

どうしても感触だけは伝わってきて、ボクは顔が真っ赤になっていくのを感じた。それを必死に押さえて洗うのを続けるボクの顔を見ながら、スカハサさんは嬉しそうに眺めていた。

ふに、ふに、ぽよん、こし、こし。・・・・ざばー。

「ありがとう。気持ちよかったぞ。お礼に君の体を洗ってあげよう。」

素早くボクの後ろに移動したスカハサさんは、早速タオルに石鹸を馴染ませている。

「そんな、いいですよ。自分で洗えますからっ。」

あわててスカハサさんからタオルを取る。

「何だタオルじゃ嫌なのか?しょうがないな、大サービスだぞ。」

スカハサさんは自分の体にまんべんなく石鹸をぬっている。

「な、何をしてるんです?」

「?、君がタオルでは嫌だと言っているから、私の体で代用しているのだ。それがどうかしたかな?」

「いや、そうじゃなくて、自分で洗い・・・・」

ぽよん

ボクが全てをいい終える前に、スカハサさんの胸がボクの背中にくっつく。

「どうだ、気持ちいいだろう?体には結構、自信があるのだ。」

「はい、すごく気持ちいいです・・・・・・じゃなくって、自分で洗いますから。」

「どうして?気持ちいいのだろう。」

「いや、でも恥ずかしいし・・・・」

「大丈夫。君のその表情は非常にそそるものがある。自信を持っていいぞ。」

「そういう事じゃなくって・・・・いや、もういいです。」

ボクはあきらめて一刻も早く今の状況から脱出する事にした。

すりすり、ふにふに。ぽよよん!

スカハサさんの胸が上下する度に柔らかい感触がボクの背中を刺激する。

「さあ、次は前だな。こっちを向いて。」

「えっ!い、いや、そんな・・・」

「ほら、いいからいいから。」

スカハサさんは強引に体の向きを変えさせると、自分の体を使って丹念にボクの体を洗っていく。

「わっ!く、くすぐったいです!」

「あん、こら、あんまり動くんじゃない。洗いづらいだろう。」

「は、はい、すいません。」

スカハサさんに言われてジッとくすぐったさに耐える。

ぽよん、ふにふに、ぷるん。

「ほら、手を出して。」

スカハサさんは手と手を合わせて指の先から丁寧にこする。ただそれだけなのにボクは背筋がゾクゾクしてしまう。

「ふぅんっ!」

「どうした?感じすぎてしまったかな?」

「よく・・・・分からないんですけど・・・・・・スカハサさんにさわられると、くすぐったい様な感じになるんです。でもくすぐったいのとはちょっと違って・・・・・。」

「ふふっ、それを感じるというのだ。だが君は特別感じやすいらしい。嬉しいぞ。」

そう言ってスカハサさんはボクの・・・・・皮をむいて、一番敏感な部分に触れる。

「っ、痛い!痛いですっ!」

「すまない、石鹸がしみたかな。すぐ洗い流すから少し我慢してくれ。」

ザバー

スカハサさんは急いで器にお湯をいれて石鹸を洗い流してくれた。

「すまなかったな。今度は痛くしないから、じっとしててくれ。」

ぱくっ!

「あっ、やぁんっ、」

スカハサさんはボクの・・・・・を口に入れると、先っぽを舌で転がす。

「あっ、だめっ!」

にゅる、にゅちゃ。

「ふぁっ!や、やめて下さい。」

スカハサさんは口の中でボクの・・・・・に舌をからめて、
横側のくぼみやさきっぽの穴をせめる。

「はぁ、次はこっちだ。」

ボクの恥ずかしい所からはなれたスカハサさんは、その下にある2つの玉に近づいて・・・

「ひゃ、そこはっ!」

ガシッ!!

あわてて逃げようとしたボクにスカハサさんが後ろから手を回して固定する。

「あっ・・・・そこ、だめっ!」

ボクが手で押さえるより早くスカハサさんがその部分を飲み込んだ。

ころころ、あむ

「はっ、やぁん、あぁっ!」

スカハサさんは舌の上で転がしながら、唇をふにふにと動かす。

「ほうら?きもちひひらろふ。」

「やっ、しゃべっちゃダメ!!」

「らんで?」

「あぁっ!ダメ!!ダメです!!!」

スカハサさんが喋るたびに振動が伝わって、腰に力が入らなくなってしまう。

ころころ、じゅるっ、じゅ〜っポン

「ふぁぁ!!」

「ほら、終わったぞ。」

「あ、」

急に刺激が無くなって、ボクのはずかしい所が別の生き物のように、ひくひくと動いている。

「ほらほら、早く。」

スカハサさんの声にも気づかないで、ボクは無意識にふとももをすり合わせていた。それに気づいてやめようとしたけど体が言う事を聞かない。どうしていいのか解からなくて泣きそうになりながらスカハサさんを見つめていた。

「・・・・・少し、いじわるをしすぎたかな。そんな顔をしてくれるな、ちゃんと最後までしてやるからな。」

ボクのほっぺに軽くキスをした後、スカハサさんは上半身をボクの腰まで落として・・・

ぽふ

ボクの・・・・・を胸に挟んだ。

「や、なんで・・・・・」

「こういうやりかたもあるのだ。気持ちいいだろう?」

ふにふに、ぽよぽよ

「や、あ、ふぁ、」

スカハサさんはボクの・・・・・を胸ですっぽり包みこんで、ゆっくりと上下に動かしてゆく。

「んっっ!!」

胸の間は口の中でされた時とは少し違う感じがした。口の中はずっと体中に電気が走っている様な感じで、胸の間はあったかく包み込まれてて少し落ち着く感じ。

「暖かいな君のここは。胸でしているだけなのに感じてきてしまう。」

スカハサさんはボクの・・・・・を包んで、気持ちよさそうに動かしている。

ふに、ふにふに。

「あ、んっ・・・・・」

スカハサさんはゆっくりと上下に動かしながら、ときおりふにふにと胸をよせて締めつける。

「あ、ふ・・・ぁ、」

「どうだ気持ちいいか?」

「は・・・・い、柔らかくて・・・・暖かくて・・・・」

「そうか。こうするともっと気持ちいいぞ。」

ぱくっ

「やぁぁん、ダメ〜!!」

スカハサさんはボクの・・・を胸で包み込みながら、先っぽを口の中に入れてゆく。

「あ、やぁっ。そんなの・・・・・ダメッ!!」

ぺろ、ちゅっ、くちゅ、ふにふに!

「あぁぁっっ!!だめっ、だめですっ!!!」

「いい声だ。もっと聞かせてくれ。」

そう言われて急に恥ずかしくなったボクは、指で口を押さえて声をあげない様にした。でも・・・・・

ぺろぺろ、ふに、くちゅくちゅ!!

「んっ、んっ、んぁっ!あぁぁっ!!」

どうしても我慢できなくて声を上げてしまう。スカハサさんはボクが声を上げる様子を見て、これ以上ないくらい嬉しそうに笑う。

「ひどいです。あぁっ、ボクのぅん、悲鳴を聞いてひぁ、喜ぶなん、あぁぁっ!!」

「んっはぁ、君の喘ぎ声が可愛いすぎるからだ。なにより君のここは、喘ぐ度にどんどん熱くなっているぞ?」

恥ずかしくなってボクはうつむいてしまう。

ちゅっ、くちゅ、ふにふに、ぢゅっ

「あっ!ダメ、も、もう!!」

「ちゅっ、ぷはぁ。どうした、出そうなのか?」

ボクは小さく頷く

「いいぞ、好きな時に出して。」

スカハサさんは口をはなすと胸だけでボクの・・・・・をせめる。

ふにふに、きゅっ。

「はっ、はっ、はっ、んぁっ、あっ、あっ・・・・・」

ボクはもう声も出せなくなって、荒い息づかいだけがお風呂場に響いていた。

ふにふに、ぽよ、ふにふにっ!

「ふぁっ、らめっ!で、でちゃう!!でちゃうよぉっっ!!!」

ボクの声を聞いてスカハサさんがさらに動きを早める。

「やっ、ほんとにもうらめぇっっ!!」

ボクはスカハサさんにしがみついて必死に我慢する。

チュッ

ふいにスカハサさんがボクの・・・・・にキスをしてきた。

それが・・・・・すごく気持ちよくて我慢でなくなて 

「あっ!!やあぁぁっっ!!!」

ビクッ!ピュッ!!ピュルピュル!!!

ボクの中から出た白っぽい液体が、スカハサさんの顔や胸にふりそそぐ。

「んっ、3回目だというのに沢山出したな。それにすごく濃い。」

スカハサさんはそれを手ですくって、ペロッと舐めた。

よく分からないけど、なんだか・・・・・すごく・・・・・エッチ。

その後、もう一度お湯に浸かってボク達はお風呂から出た。脱衣所でスカハサさんが服を着せてくれた。
脱衣所を出ると辺りは少し暗くなっていた。

「それじゃあスカハサさん、お世話になりました。ボク、そろそろ行きます。」

おじぎをして外に出ようとしたボクをスカハサさんが引き止める。

「いや、だがもう辺りは暗い。一晩泊まっていったはどうだ?」

「でも、これ以上お世話になる訳にはいきません。」

「そうか、残念だな・・・・・。この辺は夜になると、レイスの群れが森を彷徨っているらしい。気をつけて行けよ。」

「えっ」

「この前も私が夜道を散歩していたらどこからともなく、低くおどろおどろしい声がしてきてな。気になって見に行ってみると、そこではレイス達が・・・・・
どうしたのかな?そんな所にしがみついて。」

スカハサさんは、自分の服にしがみついてプルプルとふるえているボクに質問する。

「やっぱり、今日は泊まって行くか?」

・・・ぼくは・・・・・勢いよく首を縦にふった。



「じゃあ、ご飯にしよう。」

目の前には綺麗な食器の上にのせられた色々な料理が並べられている。

「いただきます。」

「ああ、どうぞ。」

食前のお祈りをして、ボクはナイフとフォークを手にとった。

はむ、もぐもぐ、ごくん

「おいしい!」

「そうか、それは良かった。」

ボクが食べている姿を見ながら、スカハサさんは微笑んでいる。

「これってもしかして隠し味に何か入れてます?」

「わかるか、それはだな・・・・・」

ボクはスカハサさんと料理のお話で盛り上がった。
そして、お酒を飲んで顔がほんのりピンク色になったスカハサさんが、唐突に話をかえた。

「いやー、それにしても驚いたぞ、君が私の屋敷の前に倒れていた時は。」

「?」

ボクはなぜかその言葉が気になって頭の中でリピートする。

「それに、スライムに服を食べられて全裸だったしな。服を着せる時など自分の理性を保つのに苦労したのだぞ。」

ボクの様子を気にも止めずにスカハサさんは話しを進める。

(驚いたぞ、私の屋敷の前に・・・・・)

えーっと、ボクは悪い魔女を退治するために、魔女の屋敷の前に着いて、そこで・・・

「え、ええ〜!!!」

「?・・・どうした、急にスットンキョウな声を出して?」

「ス、スカハサさん、実験のためにここに来たんですよね。」

「ああ、そうだが、どうかしたのか?」

「スカハサさんの職業って何かなーって思って・・・・・」

「・・・?魔法使いだが?」

「じ、じゃあ、タームの街って知ってます?」

「ああ、あそこはあまり治安がよく無いな。酒の調達に酒場に行ったのだが、自分達は近衛兵だと名乗る輩に『酌をしろ、逆らうと為にならんぞ』とか言われて、ついカッとなって懲らしめてしまった。」

「・・・・・」

「どうかしたのか?急に黙って。」

「・・・・・あの・・・・・ボク、そこの王様に頼まれて、魔女の退治に来たんですけど・・・・・」

「・・・・・」

「・・・・・」

しばらくして、スカハサさんはぽんっと一つ手を叩いた。

「そうか。ありがとうミハエル、早速行ってくる。」

「あの・・・・・どこに行くんでしょう?・・・・・」

ぼくはおそるおそる、たずねる。

「もちろん城だ。」

「えっと、お城に行って何をするんですか?」

「それはもちろん、城を塵一つ残さず消滅・・・」

「ち、ちょちょちょ、ちょっと待って下さい。王様にはボクからちゃんと説明しますから!ねっ、ねっ!!」

ボクは半泣きになりながら必死でスカハサさんを説得する。

「ん〜そうか?まあ、それが無かったらミハエルとも会えなかったし、な。しょうがない、許してやるか。」

そういいながらスカハサさんは大きくうなずいた。

「それじゃあ今日は、もう寝るとしょう。おいでミハエル、君の部屋を用意する。」

「はーい。」



(あう〜眠れないよう)

ボクはスカハサさんの用意してくれたお部屋で横になっている。でも・・・・・

(最近この辺りにレイスの群れが・・・・・)

一人になった途端スカハサさんの言ってたことを思い出して、ボクは急に恐くなった。

(ホントにお化けでるのかな・・・・・)

ボクはそんな事を思っていたけどすぐに、

(そんなことないよね。)

と自分に言い聞かせて布団にくるまった。
しばらくしてようやくボクがうつらうつらしてきた時、突然

ガタッ!ガタガタッ!

何か音がした。

「なっ、なに!?」

ボクはベットから跳ね起きて辺りを見回す。

ガタッ、ガタッ

「な、なんだ風で窓が揺れてただけか・・・・・そ、そうだよね、お化けなんていないよね。」

(そうだよ、お化けなんて・・・・・お化けなんて・・・・・)

「うわーん!」

バタンッ

「どうしたのだ?血相をかえて。恐い夢でも見たのかな?」

スカハサさんは机で読んでいた本をパタンと閉じて、ボクの方に振り向く。

「ス、スカハサさん・・・・・恐くてヒック、眠れないんです・・・・・。一緒に寝て、いいですか・・・・・?」

ボクは涙を拭きながらスカハサさんにお願いした。

「かまわないよ。さあ、おいで。」

スカハサさんはボクの手を引いてベットまで連れていってくれた。

ぽふ

ベットの前までくるとスカハサさんはボクを寝かせてくれた。そして自分もベットに入ると、そっとボクの体を引き寄せてくれる。
ボクはそれでも恐くてスカハサさんにしがみついていた。

「どうしたのだ、そんなに恐かったのか?・・・・安心していいぞ。どんな事があっても私が守ってやるから。」

そう言いながらスカハサさんは優しくボクの頭を撫でてくれた。
いつの間にか、ボクは眠ってしまった。



ちゅんっ、ちゅんちゅん。

「うにゃ。むにゃむにゃ。」

あ、小鳥が鳴いてる。もう朝なんだ・・・・・。でも気持ちいいな〜。
暖かくてふわふわしててもうちょっとだけなら寝てても大丈夫だよね。

ぽよん!

・・・・・何だろうこれ?

ふにふに。

ためしにボクは手で触って見る。

「うぅん。」

あれ?人の声がする・・・・・。
たしか昨日はお城に行って王様に会って、悪い魔女を退治してきてくれって言われて・・・・・。そしたらその魔女がスカハサさんで、遅くなったから一晩だけ泊めてもらって一人で寝ようとしたら急に恐くなって、スカハサさんの部屋に行ってそのまま・・・・・!!

ねぼけていたボクの意識が一気に目覚める。

がばっ

ボクは急いで起き上がると隣を見つめる。
そこには静かに寝息を立てているスカハサさんがいた。
という事は、さっきボクが触っていたのは、スカハサさんの胸?

「あ、あうう〜ど、どうしよう〜」

ボクが真っ赤になりながらあたふたしていると、隣で寝ているスカハサさんがもぞもぞと起き上がった。

「ん〜っ、あーよく寝た。おはようミハエル、昨日はよく寝られたかな?」

スカハサさんは大きく背伸びをしたあと、ボクの方をむいてニコッと笑う。
良かった。気づいてないみたい。

「はいっ。とってもよく寝れました。」

「そうか、それは良かった。じゃあ朝食を食べようか。」



朝ご飯を食べたあと、ボクはお城に行く事にした。

「そうか、もう行ってしまうのか。」

「はい。スカハサさん、お世話になりました。」

ボクはぺこっとおじぎをする。

「いや、たいした事はしていない。それよりも気をつけて帰るんだぞ。」

「はい。スカハサさん、ありがとうございました。それじゃあ。」

後ろで手を振っているスカハサさんに一つだけおじぎをしてボクは森の中に入った。



てくてくてく・・・・・。

「はぁ、やっと半分くらい来たかな?ちょっと休憩しよ。」

ボクは近くにあった木の根に腰を降ろすと、行く時に
スカハサさんがくれたクッキーを包みから取り出して食べた。

ぱく、ぽりぽり。

「わぁ、おいしい〜。」

ボクがクッキーを食べるのに夢中になっていたら、突然後ろから。何かが近づいてきた。

ぷよ、ぷよん、ぷよん!

「誰!?」

後ろを振り向くと、そこには忘れもしない緑色のゼリーみたいな物体―――スライムがいた。

「こ、このスライムはあの時の・・・・・はっ、だ、だめだからね!このクッキーはスカハサさんがボクのために作ってくれたんだから!!」

ボクの言っている事がわかっているのかいないのかともかく、スライムはボクとの距離をだんだんと縮めてくる。

「うぅ、こ、こうなったら・・・・・て〜い!」

ボクは背負っていた剣を抜いて、スライムを攻撃した。

ぷにょん!

「やあ、とう!」

ぷにょん、ぷにょん!

「この〜!」

ぷにょにょん!!

「はあ、はあ、はあ、やっぱりふえてる〜。」

スライムは攻撃する度に分裂して、ボクの周りを囲むようにぷよぷよと迫ってくる。

「あっ!」

ボクが目の前のスライムに攻撃しようとした時、後ろにいたスライムがボクの足に絡みついた。

「う、動けないよぉ!」

ボクは何とか抜け出そうとするけど、足についたスライムを取ろうとしているうちに、他のスライムがどんどんボクの体にのしかかってくる。

「うわっ、やだ、やめてよ〜。あぁっっ!」

今度こそ本当に食べられちゃう。そう思ってボクはあきらめかけていた。

ドッゴーン!

突然、ボクの隣で爆発が起きた。

ぷょん、ぷょんぷょん

爆発の音に驚いて、スライム達がボクの体からはなれて逃げて行く。

「まったく、心配になって着いてきて見たらなんてうらやまし・・・・・いや、酷い事を!!今度会ったらただじゃすまさんぞ。」

声のする方をみるとスカハサさんが胸を張りながらぶつぶつと何か言っている。

「スカハサ・・・・・さん?」

「ああ、大丈夫だったか?」

スカハサさんはボクに近寄って顔を覗き込む。

「スライムの粘液でべとべとじゃないか。服をかえないといけないな。ペス、ちょっと服を取って来てくれ。」

「アンッ!」

スカハサさんがそう言うと、いつの間に現れたのか、小さな子犬がトテトテと服をくわえてきた。

「この子は?」

服を着替えながらボクがたずねると、スカハサさんは少し考えるようなしぐさをしてから答えた。

「あー、ペットのペスだ。可愛いだろう。」

「そうなんですか。ペスちゃん、服を持ってきてくれてありがとう。」

着替え終わったボクがお礼を言うと、ペスちゃんは嬉しそうにボクの顔を舐める。

「アンッ、アンアンッ!」

「あはは、くすぐったいよペスちゃん。」

ボクとペスちゃんがじゃれ合っていたら、スカハサさんがペスちゃんをひょいっ、と持ち上げた。

「ほらほら、じゃれ合っているのはいいが、早く行かないと夜になってしまうぞ。」

「あ、そうだった。スカハサさん、ありがとうございました。」

ボクがそのまま先に進もうとしたらスカハサさんがボクの肩をがしっとつかむ。

「こらこらこら、私達を置いて行く気か?」

「えっ?でも、スカハサさんここで研究してるって・・・・・」

「どうも君を見ていると危なっかしくてしょうがない。それに研究なら何処ででも出来るからな。」

「スカハサさん・・・・・、ありがとうございます。」

「さあ、行こうか。」

「はい!」

「アンッ!」

こうして、ボク達はお城に向って歩きはじめた。
第2話 おわり

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