ひ・み・つ

作 結城
私立頌歌学園・・・
そこは、財界の著名人や政界の要人の子供達が通う事で有名な、初等部、中等部、高等部、大学一環の、巨大総合学園である。
この物語はそんな学園で起きた、小さな恋のお話。

キーンーコーカーンーコーン

「起立、礼、着席!」

「はーい、みなさーんこんにちはー。今日も一日元気にお勉強しましょうねー。」

教台に立つ女性が元気よくあいさつをする。
頌歌学園第五学年一組担任、豊穣綾美だ。
年にそぐわない可愛らしい容姿と性格のせいでしばしば中学生と間違われるが、れっきとした成人女性である。

「え〜と、志乃くーん一時間目って何するんだっけ?」

「国語です。」

志乃と呼ばれた少年が透き通った声で簡潔に応える。
少年の名は二宮志乃。
世界をまたにかける企業集合体、二宮財閥の一子である。
幼くはあるが整った容姿と優秀な頭脳のおかげで全学年を通じお姉様達に人気を博している。

「と、いうわけでー、今から国語の授業をします。先生、今回は頑張ってプリントを作ったんだよー。前の席の子達は後ろの人に回してね。」

綾美は前の席に座っている生徒にプリントを渡してゆく。
一通り配り終えたとき唐突に志乃が口を開いた。

「綾美先生、」

「なーに?志乃君。」

「プリントの漢字、間違ってます。」

「えっどこ?」

志乃の指さした場所を覗いてみる。・・・・・しばし沈黙

「あの、せめてこれ位の漢字は間違えない方が。教師ですし。」

ガーン

志乃の何気ない一言は綾美には十分すぎるほどのクリティカルヒットだった。

「ええ、そうですよ〜。どうせあたしはダメダメ教師ですよ〜。お酒を買おうとして補導される様な童顔女ですよ〜。」

綾美は教室の隅にうずくまり。「の」の字を書いている。

「大丈夫よ綾ちゃん!人間誰にだって失敗はあるわ!それに綾ちゃんの魅力が解かる人だって沢山いるのよ!」

女子生徒その一がすみっこにうずくまっている綾美に拳を握って力説する。

ピクッ

綾美は少しだけ体を揺らす。

「ほんと?」

「ええ、ほんとよ!」

「そうよ!」

「もちろんじゃない!」

女子達が口々に言う
そしてついには綾ちゃんコールが出された。

「あっやっちゃん、あっやっちゃん、」

ぴっ、ぴぴくっ!

「ふっかーつ!皆ありがとう!!先生、頑張るわ!!!」

「綾ちゃん!!」

ガシッ!
綾美と女子生徒達は何処からか出現した夕日を浴びながら熱い友情を確かめ合っていたのだった。

「くぅ、女の友情もいいもんだな。」

「ああ、まったくだ。」

そんな女性達の姿を見ていた男子生徒達も感動の涙を流している。
一方、志乃君はというと

「あの・・・・・」

完全にその場の雰囲気に取り残されていた。


〜そんなある日の放課後〜

「志乃くーん。お願いがあるのー。」

「なんですか?」

「明日の授業で使うプリントのデータをパソコンに入れてたのに消えちゃったの、手伝って〜。」

ハンベソをかきながら志乃の服の袖を引っ張っている綾美。

「また、ですか?」

「うん。」

少し疲れ気味に志乃が綾美に聞く。
そう、この様な調子で綾美は三日に一度の間隔でポケポケなミスをかます。たいてい志乃がフォローして事なきを得ているのである。

「仕方、無いですね。」

「あ〜り〜が〜と〜。」

やはりハンベソをかきながら、それでも袖を持つ手はしっかりと握って綾美は礼をのべる。

カタ、タタタ、タンッ

放課後のPC室。普段ならば誰もいないはずの室内に二つの人影があった。
軽快なリズムを刻みながらキーボードの上をてのひらが舞う。

「わぁーやっぱり志乃君、打つのが早いね。」

ぽけーっと口を開いて綾美はため息をもらす。

「慣れてますから。」

キーボードを打つスピードはそのままで志乃は綾美に微笑む。

「・・・・・」

「・・・・・」

カタッ、カタカタ

「・・・・・そういえばさー、志乃君ってクラスに気になる子とかいるの?」

暇を持て余した綾美が志乃に話しかける。
志乃の手が止まる。

「えっ、それは・・・・・」

急に投げ掛けられた言葉にうつむいてしまう志乃。
よく見ると耳まで赤くなっている。

「あ〜その反応からすると気になる子がいるんだ。」

興味津々といった表情で綾美は志乃のほっぺをつっつく。

「う〜ん、うちのクラスで志乃君の好みの子といえば・・・・・わかった!あっちゃんでしょ。」

ふるふる

志乃はうつむいたまま首をふる

「え〜、じゃあさっちゃんだ。」
ふるふるふる

「う〜ん、じゃあ才御寺さんかな?」

ふるふるふるふる

「あっわかった!先生でしょ!」

ぴくっ

「な〜んてね。そんな訳・・・・」

前にも増して真っ赤になった志乃を見て綾美は口をつぐんでしまう。

「・・・・・」

「・・・・・」

二人の間に気まずい沈黙が流れる。

「・・・・・」

「・・・・・」

静まりかえった部屋に二人の鼓動だけか高くなり響いていた。

「・・・・・」

「・・・・・」

ほんの数分、だが2人にとっては永遠とも思える刻・・・・・意を決して口を開いたのは志乃だった。

「好き、です・・・・。」

顔を真っ赤にした志乃が消えいりそうな声をしぼり出す。

「えっ、志乃君、今なんて・・・・・」

「好きです!」

今度は綾美の顔をまっすぐ見つめ、はっきりと志乃は言った。

「志乃君・・・・・嬉しぃ!」

ギュッ

綾美が志乃に抱きついた。
一般的な同い年の女性と比べれば綾美の身長は低い。
ただ、比較の対象が志乃になると話は少し変わる。
志乃の背は別に低いわけではない。
だが、まがりなりにも成人女性の綾美に抱きつかれると結果として・・・

ポヨン

綾美の胸に顔を埋める事になる。

「あっ」

恥ずかしさに耐えかねた志乃は綾美の腕から逃れようとするが、志乃の力では逃げ出す事は出来ず逆に強く抱きしめられてしまう。

「綾美先生・・・・・離して下さい・・・・・」

綾美の胸の感触を意識しない様にして志乃は出来る限り冷静に言う。

「うっ・・・・やっぱり志乃君は先生の事嫌いなんだ・・・・・」

目の縁に涙をうかべた綾美がこの世の終わりのような顔をする。

「いや、そうじゃなくて胸がその・・・・・」

志乃はふとももの辺りをもぞもぞとすり寄せながら複雑な表情をする。
よく見ると微妙に前かがみになっていたり。
それを見て綾美はやっと理解した。

「あっ・・・・・やだ・・・・・志乃君のえっちぃ。」

言葉とは裏腹に綾美は満面の笑みを浮かべている。
志乃はというと綾美に知られてしまった恥ずかしさから赤い顔をさらに朱に染め、今にも湯気が出てきそうだ。

「でも嬉しい、それって志乃君が先生の事好きって事だもんね。」

「綾美先生・・・・・」

「ねっ志乃君、・・・・・志乃君の・・・・・見せて。」

「えっ」

綾美は志乃の座っているイスをクルッと回転させて自分とむき合う様にする
そして綾美が言った突然の発言で思考が停止している志乃のズボンのチャックに手をかけた。

ヂー

「っ!駄目、やめて下さい。」

ようやく正気に戻った志乃が綾美の手を止めようとした。
だが、それよりも早く綾美はトランクスを下げ、中から志乃のペニスを取り出す。

「あっ」

はじめて異性に、それも一番好きな人に自分の精器を見られてしまった志乃は恥ずかしさのあまり顔をそらす。

「男の子のって・・・・・こんな風になってるんだ・・・・・」

ゴク

志乃の事などお構い無しに綾美も触るのはおろか見るのも初めてな異性の性器に心を奪われていた。

「触っても大丈夫だよね・・・・・」

綾美はひざまづくとおそるおそるペニスに手のひらを重ねた。

ピクンッ!

触れた途端、手の中でペニスが跳ねる。

「ひゃっ!」

綾美は突然の反応に驚き、悲鳴をもらすが、すぐに気を取り直し、感触を確かめるように二、三回握り締めた。

「・・・・・すごい・・・・・志乃君の。表面はゴムみたいなのに中は硬くてすごく熱い・・・・・。」

「そんな事、言わないで下さい・・・・・」

消え入りそうな声で志乃は言う。

「たしか・・・・・こうすると気持ち良いんだよね・・・・・」

綾美はやわらかく握ったペニスをゆっくり上下に動かす。

「んっ!」

「ご、ごめん痛かった?」

志乃の反応を見て綾美は手の動きを止める。

「いえ、そうじゃ無くて・・・・・」

「気持ち・・・・・良いの?」

コ・・・ク・・・

志乃は無言で小さくうなずいた。

「じゃあ、もうちょっとしてみるね。」

志乃が(気持ち良い)という事を知った綾美は嬉しそうに上下運動を再開する。

シュッシュッ

「んっ!」

綾美が手を動かす度に志乃のペニスはぴくぴくと跳ねた。

「あっ、志乃君何か出てきたよ。」

綾美は指先ですくってみる。
それはサラリとした無色透明の液体だった。

「これは・・・・・セーエキ・・・・・じゃないみたいだし・・・・・」

すくった液体を指と指でこすり離してみた。液体はツ、と糸を引く。

「もしかして・・・・・これが・・・・・」

綾美は不思議そうに何度か指でもてあそんだ後、

「えっと、これが出てきたら、それを、全体にまぶして・・・・・」

透明な液体を潤滑油にし、手で志乃のペニスをこする。

「あ・・・は・・・」

志乃は気持ち良さからか甘い吐息を吐き出した。

くちゅっ、くちゅっ、くちゅ

ペニスをこする音が初めの乾いた音から徐々に濡れた、粘度のある音へと変化してゆく。

「えへへ〜。志乃君、気持ちいいんだ。先生が志乃君のをこする度にぴくぴく跳ねてるよ。」

そんな、綾美の言葉を聞いた志乃は顔を真っ赤にしてイヤイヤをするように首を振った。

「志乃君・・・・・志乃君の今の顔、すっごく可愛いよ。」

普段、沈着冷静でめったに表情の変化しない志乃の顔が、自分の愛撫に感じて表情が変化していく・・・・・それが、綾美にはたまらなく嬉しかった。

くちゅっ、くちゅくちゅっ、くちゅっ

「ん・・・んっ!んぁ・・・はぁっ・・・・・んっ!」

志乃はあえぎ声を出さないように、口に手の甲を当てている。

「志乃君、声・・・出して。もっと志乃君のエッチな声聞きたいよ。」

「駄・・・目・・・・・恥ずかしい・・・です。」

志乃は喘ぎ声が出そうになるのを必死で押さて綾美に答える。

「志乃君のいじわる・・・・・それなら無理やり聞いちゃうんだから!」

綾美はペニスを握っている手の速度を早めた。

くちゅくちゅくちゅくちゅ・・・・・

「んっ!あ、綾美先生、そんなに・・・・・したら・・・・・」

「そんなにしたら?」

綾美は上目づかいに志乃の顔を見つめ、次の言葉を待つ。

「で・・・・・ちゃい・・・・・ます」

「うふふ〜、そうなんだぁ。あ、でもちょっと待ててね。」

綾美は一端、志乃のペニスから手をはなすと自分の服に手をかける。

「綾美先生・・・・・何を?」

綾美から与えられていた刺激が強烈過ぎたのか志乃は呆けた瞳で綾美を見つめていた。

「だって、もう出ちゃうんでしょ?服が汚れるとやだから。」

綾美はうんしょとかけ声をかけながら全然色っぽくない服の脱ぎ方をする。
それでも一様、服を脱いで下着姿になった綾美が再び志乃の前にひざだちになる。

「これでよしっと、それじゃ志乃君、行くよ!」

きゅ!

綾美は志乃のペニスを握って、上下運動を行う。

「んっ!!」

刺激が無くなり、おさまりかけていたいた所に再び刺激を受けた志乃は小さく声を上げる。

くちゅくちゅ!くちゅっくちゅっ!!

綾美は志乃の声に合わせてリズミカルに手を動かす。

「ん、んんっ!」

綾美に責められる度に志乃はもれ出そうになる喘ぎ声を抑えるため、口をかたくつむって少しでも声が出ないよう努力していた。
だが否応なしに高まってゆく快感のため志乃のペニスは限界以上に大きくなる。

くちゅ、くちゅっくちゅ・・・・・

「す・・・ごい・・・・・志乃君のここどんどん熱くなってる・・・・・」

綾美は頬をピンク色に染めながら熱っぽく呟く。
・・・綾美も恥ずかしくない訳では無い。初めてさわる異性に心臓が破裂しそうな位に早く鳴り、緊張して体もうまく動かす事ができない。
だが、それ以上に自分の愛撫一つで志乃の表情が変わり、本当ならば絶対に聞けない喘ぎ声が聞こえる。
何よりも志乃がその事で気持ち良くなってくれている。それが恥ずかしさを上回っているだけだ。

「ん!」

志乃は何かを口にしようとするがそれは声にならず、小さな喘ぎになってしまう。
そんな志乃を見つめながら綾美は手の動きを徐々に早めていく。

くちゅくちゅくちゅ!!

「あ・・・・・だ、め!・・・・・っっ!!」

志乃が叫ぶと同時にベニスが大きく跳ね・・・・・

ピュルピュル!!
ピュル!ピュル!!ピュル!!!

「きゃっ!」

綾美の胸や腹部に降りかかる。

「んっ、これが志乃君の・・・・・ホントに白いんだ。」

志乃の射精が終わると綾美は自分の胸に降りかかったものを手ですくって不思議そうに眺める。
そして、その手を口の近くに持ってくると、ぺろっと舐めた。

「うえ〜変な味〜。」

綾美は顔をしかめて今舐めたものの味を忘れようと唾液を分泌させている。
そんな綾美を志乃は呆けた瞳で見つめていたが射精の波がおさまるにつれて意識がハッキリとしてくる。

「あ・・・・・」

今自分がされた事を思い出し恥ずかしくなってうつむいた。
そしてまだ硬さを保っている自分のペニスがズボンからこぼれ出ているのを見つけあわててしまおうとする。

「あっ、志乃君、ダメっ!!!」

ペニスをしまおうとする志乃の手を綾美が押さえた。

「志乃君ズルいよ。まだ先生が気持ち良くなってないのに・・・・・」

そういって綾美はピンク色の可愛らしいブラを外し、同色の下着に手をかけゆっくりと下ろし、志乃をまたぐ様にして立つ。

「先生・・・・・」

綾美を見上げ志乃は不安そうに見つめる。
志乃の性に関する知識はせいぜい教科書の書き出し程度である。
それでも・・・・・いや、だからこそなのかこの行為が許されるものでない事を強く感じていた。
志乃の顔色からその事が解かったのか綾美は微笑み、口を開く。

「大丈夫、恐くないから。先生にまかせて。ね?」

志乃の頬に優しく撫でた後、手を自分の秘所にあて触ってみる。

「んっ!」

くちゅ
そこはもう十分濡れていた。

「これだけ濡れてれば・・・・・大丈夫だよね。」

綾美は自分に言い聞かせる様に言うとゆっくりと腰を落として行く。

「あぁっ!」

「んんっ!!」

初めての挿入に二人とも同時に声を上げていた。
志乃は快楽のためであり、綾美は初めて異性を受け入れた痛みという違いはあるのだが。

「あ・・・・・」

綾美の瞳から一筋の涙がこぼれる。

「あ、綾美先生・・・・・」

志乃は綾美の頬をつたう涙をすくい心配そうに綾美を見つめた。

「志乃君・・・・・大丈夫・・・・・ちょっとビックリしただけ・・・・・だから・・・・・動く、よ。」

綾美はぎこちなく笑うとゆっくりと腰を根元まで下ろす。

「ふ・・・あっ!」

「んっ!!」

二人の声が重なり二人だけしかいないPC室に響く。

「ん、全部・・・入っちゃった・・・・・志乃君のが全部・・・・・。」

しばらくそのままの体勢で志乃を感じた後、綾美は又ゆっくりと腰を上げ、二人の喘ぎが重なる。
くちゅ・・・・・

「ん・・・あぁっ!」

「ぅん!」

くちゅ・・・・・

「あ・・・うぅ・・・・・」

「は・・・ぁっっ!」

くちゅ・・・・・

何十回かそんな動きを続けるうちに綾美に少しずつ変化が起きていた。

くちゅ、

「きゃっ!・・・・・んっ!!」

ビクッと綾美の身体が震えた。

「綾美先生!大丈夫ですか?」

突然の事に志乃は驚き綾美の顔を心配そうに覗き込む。

「あ、違うの・・・・・今ね、身体に電気がピリってはしってね・・・・・その・・・気持ち・・・良かったの・・・・・。」

綾美は顔を真っ赤にしながらもじもじと説明する。

「そうなんですか・・・・・よかった・・・・・。」

志乃が安心してため息をもらす。
そして綾美が気持ち良くなっている事を知り少しだけ嬉しそうに微笑んだ。

「うん・・・・・だから・・・もうちょっと早くして見るね。」

そう宣言すると綾美は少し腰の動きを早め、上下に動く。

くちゅ・・・・くちゅ・・・・・

「はっ!んんんっっ!!」

「あっ、くぅ・・・・・。」

前よりも少し早く流れるリズムに二人の声も熱っぽく甘ったるいものへと変化していた。

くちゅ・・・くちゅ・・・くちゅ・・・くちゅ・・・・・

「あんっ!あ、あぁぁーっ!!」

ぎゅっ!

綾美はだんだんと早くなる動きと高まってくる快感に耐えきれなくなり志乃にもたれかかり抱きつく。

「あっ、うぅぅっ!」

志乃も抱きついて来た綾美の背中に手を回し、もれ出そうになる喘ぎを必死で押さえた。

くちゅっ、くちゅっ、くちゅっ、くちゅっ・・・・・

「あ・・・はぁ・・・くぅっ・・・んっ!」

びくっ!

それは偶然だった。綾美は軽く達してしまい、無意識の内に志乃のペニスを絞めつけていた。

「あっ!ひあぁぁっ!!!」

志乃がその快感に耐えきれずあられも無い声を発してしまった。

「あっ!志乃君、今の声!!」

綾美が大好物を目の前にした子供のように目を輝かせて志乃の顔を覗き込む。

「しっ、知りません!知りませんっ!!」

志乃は顔を真っ赤にしてさっきの出来事を忘れようとした。

「ねぇ・・・志乃君もう一回だけ聞かせて・・・・・」

綾美は恍惚の表情で志乃におねだりをする。

「だめ!そんな事できません!!」

よほど動揺しているのか志乃は本来なら絶対に出さない音量で叫び、目の端に涙まで浮かべていた。

「うぅ・・・じゃあいいもん・・・・・さっきビクッってなった時に志乃君の声が聞こえたんだから・・・・・んっ・・・・・」

綾美はさっきの感覚を思い出す様に、身体をピンと伸ばした。

キュッ!

「ふぅんっ!!!」

さきほどでは無いがペニスを絞めつける感覚に、志乃は知らず知らずの内に手の甲を口元に近づけ人差し指を噛んで必死に喘ぎ声を押さえいた。

「う〜ん、もう少しなのに・・・・・それなら・・・・・」

志乃の反応を見て不満そうに綾美が呟き、唇を尖らせて少し考えるしぐさをしていたが、突然、凄く楽しいいたずらを思いついた子供のように目を輝かせた。

「えへへ〜。」

くちゅ

「んっ!」

何の前触れも無く綾美は腰を動かした。

くちゅくちゅ、くちゅ、くちゅ

「んっ!んんっ!!」

急に激しく腰を動かされた志乃は噛んでいる指にさらに力を加えて耐えていた。

くちゅくちゃ、くちゅくちゅ・・・・・

「あはっ!んっ!あぁん!」

「ふぅんっ!んんっ!んぁっ!!」

くちゃ、くちゅっくちゅ

「あぁっ!んっ・・・・・えい。」

きゅっ!

激しく腰を動かしていた綾美が唐突に志乃のペニスを絞めつけた。

「っ!あぁっっー!!」

腰の動きと絞めつけに限界を越えた快感が志乃を襲い、喘ぎ声が洩れ出てしまう。

「あぁ・・・・・」
そんな志乃の声を綾美はうっとりとした恍惚の表情で聞き入る。

「先生・・・・・酷いです・・・・」

志乃は潤んだ目で綾美を恨めしそうに見つめている。

「ごめんね志乃君・・・・・でも・・・・・どうしても志乃君の可愛い声が聞きたかったの・・・・・。」

綾美は済まなそうに謝り、志乃の頭を抱きかかえ。髪を優しく撫でながら言葉を続けた。
「それに志乃君にもっと気持ち良くなってほしいの。だから・・・・・もう少し続けていい?」

コク。

不安そうに志乃の顔を覗き込む綾美に志乃は無言でうなずいた。

「じ、じゃあ・・・・・するね。」

綾美はパッと表情を明るくさせて腰を動かし始める。

くちゅ、くちゅ

「は・・・ぁっ!」

再開された運動が敏感になっている志乃のペニスを刺激し、その度に志乃は小さく喘いでいた。
そんな志乃の反応を楽しむ様に綾美はゆっくりと腰を揺らしながら、志乃の顔をじっと見つめる。

「あふぅ・・・・・」

「んっ、んんっ!」

ゆっくりと、それでいて一番感じる所を探れる様に綾美は腰を上下に動かしながら乃を責めてゆく。

くちゅっ、くっちゅくちゅ、くちゅ・・・・・

「ふぁ・・・んっ、あ・・・・・」

「ぅん、あ・・・・・っ!」

綾美の動き一つ一つに志乃は敏感に反応して体をくねらせてしまう。

ちゅっ、くちゅくちゅ。

「あっ!し、志乃君・・・・・ぎゅって、して・・・・・」

綾美は志乃を潤んだ瞳で見つめながらねだる。

きゅっ!

言われるまま志乃は綾美の背中に手を回し優しく抱きしめた。

「志乃君・・・・・もっと・・・ぎゅってして。」

ぎゅっ!

綾美は志乃の頭を抱えて強く抱きしめる。
綾美に応えるように志乃は背中に回した手に力を加えた。

「あぁっ!・・・・・志乃君・・・・・」

「綾美・・・先・・・生・・・・・」

二人はお互いの存在を確かめ合うように抱き合い、その温もりを感じていた。

くちゅくちゅくちゅ・・・・・

二人の鼓動に合わせるようだんだんと腰の動きが早まってゆく。

「ふぁっ!志乃君、志乃君、志乃君!」

「綾美先生・・・綾美先生っ・・・・・綾美先生っ!」

二人は互いに名前を呼び、きつく抱き合う。くちゅ、くちゅ!くちゅっ!・・・

「あぁっ!し、志乃君・・・・・な、なにかきちゃうよぉっ!」

「あ・・・み・・・せん・・・せい!・・・」

くちゅっ!くちゅっ!!くちゅっ!!!

「し、志乃君っ!!やっ!あぁーっ!!!」「せん・・・せ・・・い・・・んぁっっ!!!」

ビクッ!トクッ!トクトクッ!!トクッ!!!・・・・・

二人はひときわ高く叫ぶと同時に達してしまった。

「ふぁっ!志乃君のが中に・・・・・あったかぁい・・・・・」

綾美は自分の中にある暖かさをそっと目を閉じ感じている。

「はっ、はぁ、はぁ、んっ、はぁ、はぁ・・・・・」

そんな綾美を見つめながら志乃は荒い息をついていた。
二人は絶頂の余韻でしばらく声も出せず、部屋には二人の息づかいだけが静かに聞こえる。
そのまま二人は同じ時を感じ合っていた。
と、志乃にもたれかかっていた上半身を起こし綾美が口を開いた。

「志乃君気持ち良かったね。」

笑顔で言う綾美に志乃が不安そうにたずねる。

「あの・・・綾美先生・・・・・まだ・・・答えを聞きていません。」

志乃は緊張した面持ちで綾美を見つめている。
綾美は少し小首をかしげ考えたあと、目を細め、志乃の顔にそっと手を置き、唇を重ねた。

チュッ

「これが・・・・・答え。」

・・・・・そして、その日から二人の秘密の関係が始まった。
おわり

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