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<移入種問題って何?>
【1】
責任をとらなくてはいけないのは、本当に動物たちなの??
「移入種動物(いにゅうしゅどうぶつ)」とよばれる動物たちが、有害な動物だとして殺されています。
「移入種動物」とは、本来日本には住んでいなかった動物たちのことです。
彼らが日本にやってくる方法として、輸送貨物に紛れ込む、付着するなどによる自然な方法も
あるのですが、ここではまず、人間の手によって商業目的で輸入され、
様々な理由によって日本に住みついた動物たちのことを中心に考えてください。
もともとはペットショップで売られていた彼らが何故こんなに増えて、最近になっ
ては邪魔者扱いされるようになり、ついには殺され続けるようになったのでしょうか。
深く考えるまでもありませんが、その理由はほとんど次のようなものです。
(1)無責任な飼い主が飼育放棄して野に放した。
(2)タイワンリスについては、当初野に放たれた彼らを観光客集めのために餌付けをした。
(3)繁殖力をつけ、増えつづけていることを知りつつも行政がそれを無視しつづけた。
(4)移入種動物に対する規制がなく、未だにペットショップで売られている。
・ 輸入規制がない。→国(環境庁)による放置。
・ 取り扱い業者の規制がない。→地方自治体による放置。
まさしくそのほとんどが人間の責任です。
【2 】
日本古来の動物たちのため?それとも人間の生活を守るため?
このような問題について、多くの自治体は移入種を捕獲、処分しています。駆除の理
由として、在来種(昔から日本に住んでいる動物)の絶滅を招くから、といった大義
名分を掲げていますが、実際は家屋や農作物に被害をもたらすからといった、人の生
活を守るために殺されるということが圧倒的に多いのが現状です。
和歌山県の「タイワンザル」神奈川県の「アライグマ」「タイワンリス」の駆除など
は有名ではないでしょうか。特に神奈川県の鎌倉市では以前から、市民の要請により
捕獲用カゴを貸し出しており、多くの動物が捕獲後殺されています。疑問に思った一
般市民の改善の声もほとんど無視をしているという状況が続いています。
鎌倉市で捕獲されたタイワンリスは、実験用として近隣の日大・麻布獣医大などに移
送されます。そしてアライグマ、ハクビシンはシロアリ駆除業者に殺処分されていま
す。せめて幼獣だけでも里親の元へと、有志のボランティアの方が尽力されておられ
ますが、マスコミによる「移入種は危険」といった一方的な情報発信が頻繁に行われ
るために、里親が非常に見つかりにくい状況です。鎌倉市職員自ら何度もテレビにて
「アライグマは凶暴!アライグマ回虫は危険!」と訴えていますが、アライグマも人
や他のペット達と同じように仲良く共生できますし、またアライグマ回虫は簡単に薬
で駆除できるものなのです。
夏休み期間中(〜9/15)には、神奈川県立の博物館にて「侵略とかく乱のはてに」とい
うタイトルで、移入種についての特別展が催されました。
博物館の方は「人間の責任を言及、終生飼養の大切さを子供達に伝えている」とおっ
しゃっていますが、タイトルからも分かるように実際の内容は移入種動物が在来種や
人間の生活環境などへ与える悪影響などについての展示がほとんどで、(主に人間に
対する)被害ばかりがマンガなどを使い分かり易くクローズアップされております。
一方で、終生飼養の大切さは「動物の愛護及び管理に関する法律」を引き合いに出し
て漢字の羅列による説明に留まっています。
子供達が感想を書くコーナーでは、「移入種消えろ!」というメモも見うけられま
す。多感な少年時代に、人間ではないとはいえ大量虐殺を肯定するような思想を植え
付けることにもなりかねません。
【3】
殺すことを法律で認めてしまう前に、できることがあるのでは??
そして今、神奈川県では「第9次神奈川県鳥獣保護事業計画」の改定案が出されています。
本来有害鳥獣捕獲は、第一に被害を防ぐ対策を行い、その結果捕獲以外に対策がない
とされた場合に、申請により自治体から許可されるものです。捕獲数の上限や捕獲期
間なども定めることが課せられます。
しかし今回の改定案では、移入種動物としてアライグマ、タイワンリス、ハクビシン
を指定し、この3種に限っては以下のようにほとんど制限がなくなっております。
(1)被害防除対策の有無にかかわらない
(2)捕獲数は無制限
(3)捕獲等許可期間は1年以内(再許可の間隔は示されていない→永久に捕獲可能)
by ぼの
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